意外と楽しい時間なんです

最近読んだ「エロという単語がいっぱい出てくる本」は悪魔くん
全員合わせてベリイヌ工房です!のいぬです。
以下はおもひで横丁。

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まだ客がいないバーの一角。
「まずい・・・」
聞いたことのない名前のビールを頼み、一口飲んだAはそう言った。
そもそもアルコールがあまり得意ではない男が
そのビールを頼んだのにはわけがあった。
【チョコベアビア】という名前と瓶にプリントされた熊の絵が
熊井友理奈を連想させた・・・というものだ。


Bがタバコの煙を手で払いながら言う。
「大人になった熊井ちゃんとこれを飲みたいね」
私も思ったことをそのまま口に出す。
「まずいっ、でもチョコの味がするからおいしい?のかな?・・とか言いそうだよね」
3人がだらしない顔でうんうんとうなずきあう。


Bが思い出したように言う。
「でも、夏焼かわいいよな」
普通ならば、全く会話の流れを汲んでいないこの発言に場は白けるのだが
「ほんと、そう思うよ」「美人だね〜」と何事もなかったかのように会話が繋がる。


その後も「梨沙子は・・」「佐紀ちゃんがやっぱり・・」「徳さんの笑顔は・・」
「まあさは美人・・」「ももちはプロ・・」だとか同じような会話を延々と繰り返す。


「そろそろ行こうか」
時計を見ると既に日が変わっていた。
Berryz工房に関する話だけで、男3人がバーで5時間。


自分たち以外に客がいなかったバーは、いつのまにか会社帰りの若者や
カップルで溢れかえっていた。